大腸憩室症|川西市川西池田駅の内科・消化器内科・肛門外科|みなみ花やしきおおはしクリニック

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大腸憩室症

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大腸憩室について

健康診断のバリウム検査や大腸カメラ(内視鏡検査)で「大腸に憩室がありますね」と言われたことはありませんか?聞き慣れない言葉に不安を感じる方も多いかもしれません。

大腸憩室は、現代の日本人にとって決して珍しくない一般的な状態です。ここでは、大腸憩室とはどのようなものか、そして近年注目されている「症候性非合併症型憩室症(SUDD)」という病態について詳しく解説します。

1. 大腸憩室(だいちょうけいしつ)とは?

大腸憩室とは、大腸の壁の一部が外側に向かって「ぽっこり」と袋状に飛び出してしまった凹みのことです。

大腸の壁には血管が入り込む場所があり、そこは周囲に比べて少し構造が弱くなっています。便秘などで腸の中の圧力(腸管内圧)が高くなると、その弱い部分が押し出されるようにして袋が形成されます。

原因と特徴

  • 主な原因: 食生活の欧米化(食物繊維の不足)や、加齢による腸壁の衰え、慢性的な便秘などが関係しています。

  • 無症状が基本: 憩室があること自体は病気ではなく、全体の約8割の方は生涯にわたって何の症状もなく過ごされます。この段階では治療の必要はありません。

2. 注意が必要な「憩室の合併症」

無症状のままであれば問題ありませんが、何らかのきっかけで憩室にトラブルが生じることがあります。代表的なものが以下の2つです。

  1. 大腸憩室炎(けいしつえん) 憩室の袋の中に便が詰まるなどして細菌が繁殖し、炎症を起こした状態です。強い腹痛、発熱、吐き気などを伴い、抗生物質による治療や症状によっては入院が必要になります。

  2. 大腸憩室出血(しゅっけつ) 憩室の底にある血管が破れて出血する状態です。突然の血便(鮮血や暗赤色の便)が特徴で、痛みは伴わないことが多いです。

3. 近年注目される「症候性非合併症型憩室症(SUDD)」とは?

「憩室炎のような明らかな炎症や出血(合併症)は起きていないのに、お腹の痛みや張りが続く」

このような状態を、専門用語で症候性非合併症型憩室症(SUDD:Symptomatic Uncomplicated Diverticular Disease)と呼びます。

主な症状

下腹部(特に左下腹部や右下腹部)の繰り返す痛み、お腹の張り(腹部膨満感)、便秘や下痢などの便通異常がみられます。

過敏性腸症候群(IBS)との違い

症状が「過敏性腸症候群(IBS)」と非常によく似ているため混同されがちですが、SUDDは憩室が存在する局所に、目に見えないレベルの微細な炎症や神経の過敏性が起きていることが原因と考えられています。検査で「憩室炎ではない」と言われたにもかかわらず、お腹の不調がすっきりしない場合は、このSUDDの可能性があります。

4. 当院での診断と治療アプローチ

お腹の症状が憩室によるものなのか、あるいは他の大腸疾患(大腸がんやポリープなど)によるものなのかを正確に見極めることが最優先です。

  • 診断・検査: 症状に合わせて血液検査で炎症反応を確認したり、大腸カメラ(内視鏡検査)や腹部CT検査を行って大腸全体の評価を行います。

  • SUDDの治療: トラブルを起こしていない段階であるため、症状を和らげる治療(対症療法)が中心となります。腸の運動を整えるお薬や、整腸剤、痛みを抑えるお薬などを組み合わせて処方します。

5. 日常生活で心がけていただきたいこと

大腸憩室による不調を予防・改善するためには、お腹の圧力を高めないこと、そして腸内環境を整えることが何より大切です。

  1. 食物繊維を積極的に摂る 根菜類、きのこ類、海藻類、穀物などを意識して摂り、便のボリュームを増やして排便をスムーズにしましょう。

  2. 十分な水分補給 便が硬くなると、排便時にいきむ必要があり、腸に強い圧力がかかってしまいます。

  3. 適度な運動と規則正しい生活 ウォーキングなどの軽い運動は腸の動きを活発にし、便秘解消に役立ちます。

最後に

大腸憩室は、正しく状態を把握し、ライフスタイルを見直すことで、過度に恐れる必要のないものです。しかし、「いつものお腹の張りだから」と自己判断で放置すると、気づかないうちに炎症が進行してしまうこともあります。

健康診断で憩室を指摘された方、原因のわからないお腹の痛みや張りに悩まされている方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。一人ひとりの症状に合わせた最適なケアをご提案いたします。

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